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『人を動かす仕掛け』の秘密を発見👀糀カフェCOTOBAさんで『仕掛学×コトマーケティング』の可能性を探る~伊丹商工会議所★専門家派遣の事例レポ♪

更新日:2025.01.19

お知らせコトPOPブログ

POP未来図の伊坂光恵です。いつもブログを読んでくださってありがとうございます。わたしは伊丹商工会議所の「専門家派遣講師」として、地元の事業所さんやお店のコンサルティングを定期的に行っています。

その中で今回ご紹介するのは「糀カフェ COTOBA」さん。作業療法士の田中洋亘さん(ご主人様)と言語聴覚士の花永さん(奥様)ご夫婦が営んでいる、糀(こうじ)を使った発酵メニューが人気のカフェです☕

実は・・・花永さん(奥様)は、大阪大学の松村教授の大学時代の後輩なのです👀そこで「ぜひうちのカフェで“仕掛学”の講演をやってください!」とお願いしたところ、松村教授が快く引き受けてくださったそうなんです。

そんな貴重な講演会が糀カフェさんで開催されると聞き、わたしもめちゃくちゃ興味津々で参加してきました♪今回はそのレポートと「仕掛学×コトマーケティング」についてお伝えします✨

糀カフェ COTOBAさんとのご縁

まずは、わたしと糀カフェ COTOBAさんとのご縁をご紹介します。糀カフェさんは、作業療法士の田中洋亘さんと言語聴覚士の花永さんがご夫婦で営まれている、とってもレアなカフェ。糀(こうじ)の発酵食品を使ったヘルシーなメニューが揃っていて、障害をお持ちの方や年齢の幅も広く、誰もが安心して過ごせる、なんともあったか~い空間です☺

店内には身体のことや言葉の相談ができるスペースもあって、「なんでも気軽に話せる居場所」という感じがとても素敵なんです★

そんな糀カフェさんを、わたしは伊丹市商工会議所の専門家派遣として定期的にサポートさせていただいております。

具体的には、

・POPの制作ポイントや配置のアドバイス
・お客さまとのコミュニケーションづくり
・イベント出店時におけるご相談

などなど、「コトマーケティング」の観点を取り入れつつ、毎回小さな挑戦を一緒に進めています。カフェのイチ押しをPRしたいときは、店頭や店内にチラッと貼る看板やPOPをもうひと工夫したりしています✎

糀カフェさんはいつもご夫婦揃って前向きにチャレンジしてくださるので、いつも楽しい時間となっています♪

奥様と松村教授とのご縁で実現した講演会


今回の「仕掛学」の講演会が糀カフェさんで実現した背景には、ちょっと面白いご縁があるんです。

実は、カフェを営む奥様・花永さんが、大阪大学の松村教授の“大学の後輩”にあたるそうで、「ぜひうちのカフェで講演してください!」と直接お願いしてみたところ、快く引き受けてくださったとのこと👀ご縁は本当にどこで繋がるかわからないものですね✨

わたしも糀カフェさんのイベント情報を耳にした瞬間「行かない理由がない!」とその場で即申し込みました(笑)以前から仕掛学に興味はあったものの、学ぶ機会はなかったのでワクワクしながら参加しました☺ 

当日、会場の糀カフェさんは見ての通り、大盛り上がり!(^^)!たくさんの方が集まり、松村教授が次々に紹介される仕掛学の実例に皆さん目を輝かせていました。

やっぱり、“ちょっとした工夫で人の行動を変えてしまう”仕掛学のパワーはすごいなぁ~と改めて実感しました👀

「仕掛学」とは? その面白さをざっくり解説

そもそも「仕掛学」とは、大阪大学の松村真宏教授が提唱されている「人が自然とポジティブに行動しちゃうような仕掛けをデザインする学問」のこと。

強制や義務感ではなく、「あ、これ面白そう! やってみたい!」という気持ちをくすぐる工夫がポイントになっています。わたしが取り組んでいるコトマーケティング(コト売り)とリンクすることばかりでした!

たとえば…

1)真実の口の模型を用意して、口に手を入れると消毒液がシュッと噴霧されるしかけ

 

みんな「手を入れると噛まれるかも?」と気になりながらつい手を入れてしまうので、手指消毒が自然と促されます。

さらに、「本当の阪神ファンならアルコールがでます」という”キャッチコピー”が合わさって、誰もが足を止める工夫も♪ 

2)ゴミ箱の上にバスケットゴールを配置

「ゴミ捨て禁止」と張り紙するより、「ゴールを狙いたい!」という遊び心で、みんな積極的にゴミを捨てるようになります。

3)階段を登ることで投票に参加するしかけで混雑緩和

階段を左右で2色に分けて、どちら側を上るかで意思表示になるしかけにしたところ、投票に参加したくて階段を利用する方が7%も増えました。どれも「やってみたい」「ちょっと気になる!」と思わせるのがミソですよね(笑)

ゴミを捨てる、手指を消毒する、階段を歩く——いずれも推奨されている行動だけれど、それを無理やり呼びかけるのではなく、楽しさで誘導してしまうのが仕掛学らしさですね✨

▶より詳しくはこちらをクリック♪

仕掛学とコトマーケティングが相性抜群な理由

わたしが専門家派遣活動を通じていつもお伝えしている「コトマーケティング」も、実は仕掛学とすごく似ている部分があります。

コトマーケティングは「商品やサービス」そのものを売り込むのではなく、それを使ったり体験したりすることで、誰にどんないいコトがあるのかを届けることを目的としています。

常に相手はヒトです。ヒトに向ってちょっとクスッと笑えるようなキャッチコピー。あぁ~!なるほどと共感してもらえる言葉選びやアプローチの観点がよく似ている(笑)

たとえば、POPを作るときでも「この商品のセールスポイントはコレです!」と一方的に押し付けるだけではモノ売りになってしまい、つまらないし…ありがちですよね💦

そうではなくて、具体的なターゲットを明確にして、その人に必要な情報を伝えることで「ちょっと試してみたくなるかも…?」という“コト”を伝える。

その結果、お客様が自分に必要なものなんだと理解して、自然と手に取ってくれるわけです💡

仕掛学も同じく「自然に人を動かす」ことが目的です。コトマーケティング×仕掛学のアプローチを組み合わせると、「やらされ感ゼロ」で、自発的に楽しめる導線を作りつつ、そこに背景が絵に浮かぶストーリーまでプラスされるイメージです☺

また、コトマーケティングではキャッチコピーをとても大事にしていて、まずは興味を集めるような呼びかけを書くようにしているのですが、先ほど仕掛学の実例①でご紹介した「真実の口」は、よく見ると「本当の阪神ファンならアルコールがでます」というプレートが掛かっています。

これは阪神ファンはもちろんのこと、そうでない方にも「本当なの?」とつい足を止めてしまうようなキャッチコピーとしてとてもよくできていて、こういうところにも共通点を感じました。

実は、講演会後に松村教授と直接お話ができたんですが、コトマーケティングのことをお伝えすると「相性めちゃくちゃいいですね!」とお墨付きをくださって、「よしっ!」と嬉しくなって心の中でガッツポーズ♪

専門家派遣の現場で仕掛学を活かす方法

わたしが伊丹市の商工会議所経由で専門家派遣をしている事業所さん・お店さんの多くは、「もっと売り上げを伸ばしたい」「集客を増やしたい」というお悩みを抱えています。そんなとき、割引やクーポンで短期的にお客さんを呼ぶだけだと、やっぱり長続きしません。

でも仕掛学のアイデアを借りて、「来店すること自体がちょっとした冒険になる」ようなしかけや、「店内を回遊すると何か楽しいことが起きる」ような工夫があれば、滞在時間が増えたり、接点ができることでリピート率がぐんと上がったり、お客様自身がSNSで拡散してくれたりするかもしれません。「つい人に話したくなる」しかけって、商店街やイベント運営でも力を発揮すると思います☺

まとめ〜ちょっとした“しかけ”が行動を変える

今回の講演会で改めて感じたのは、「人は何かを“やらされる”より、“やってみたい”気持ちをくすぐられるほうが、ずっと自然に動く」ということでした。仕掛学はその“やってみたい”気持ちを引き出す魔法みたいなものですが、実際はちょっとした工夫の積み重ねなんですよね。

それはコトマーケティングにも通じる考え方で、「商品やサービスを売ろう!」とガツガツプッシュするのではなく、「こんな面白い体験があるよ」「こんなワクワクが待ってるよ」「こんなに便利なことがあるよ」といった価値を伝えることで、自分から近づいてくれる仕掛けを作るのが大切だと思いました。強制じゃなくて、誘導でもなくて、“自然にそうなっちゃう”状態。これが最大のポイントです💡

糀カフェさんと取り組んでいる取り組みでも、「どうしたらお客様のワクワクや好奇心をもっと刺激できるだろう?」という視点をさらに取り入れていきたいなと思っています。みなさんも、もし「うちの職場やお店でも、仕掛学やコトマーケティングを活かせるんじゃない?」と思われたら、ぜひ気軽にお声をかけてくださいね♪

専門家派遣はもちろん、こういったやり方と考え方を学べる講座でも、実例を共有しながら楽しく学べる場を用意しています🖊

ちょっとした“しかけ”が、新しい行動を生み、未来を明るく変えていく。そんな瞬間に立ち会うのがわたし大好きなので、これからも仕掛学×コトマーケティングの可能性をどんどん探求していきます✨ ぜひ一緒に、この面白さを体験してみませんか?

■仕掛学について
https://mtmr.jp/ja/

■糀カフェ COTOBA さんのインスタグラム
https://www.instagram.com/cotoba_cafe/