第52回★持ち寄り勉強会『こんな高いの買うんだから頑張るんだよね?』お母さんが言った『ひとこと』に見学者もびっくり⁉
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みなさん、こんにちは!POP未来図アカデミーの伊坂光恵です😊✨
8月12日は、月に一度のお楽しみ、「第52回★POP未来図アカデミー」Aクラスの開催日でした。この日はいつも、参加してくださる皆さんの事例共有の発表に私自身とてもワクワクしています♪
POP未来図アカデミーの持ち寄り勉強会は、コトマーケティング協会の「アドバイザー認定講座」を修了された方向けのAクラスと、「ジュニアコンサルタント認定講座」を修了された方向けのJクラスがあるんです。

それぞれ毎月1回、午前10時から午後5時まで、みっちり6時間!内容は、参加者の皆さんからの実践報告や課題発表、そして参加者からのフィードバックや最新情報など、「持ち寄り勉強会」として、盛りだくさんの内容となっています。
今回は、リアルで6名、Zoomで1名の参加者さんが集まってくれました。そのうちお二人は、アカデミーの様子を見学に来てくださったんです❤
やっぱり「リアルなお客様の声」が一番のヒントになるんです♪

アカデミーは、まず最初に自己紹介を兼ねた近況報告からスタートします。皆さん、それぞれのお店や会社での最近の出来事についてお話してくれます。
これが、実は私にとってすごく大切な時間⏰皆さんの「リアルな今」と「明確な目標」を知ることで、どんなPOPや販促が求められているのか、どんな視点で取り組んでいけばいいのかを、肌で感じることができるからです。
そして、そのあとは、私からコトマーケティングの最新情報や、私自身の最近の実践報告などをシェアします。
そして、ここからがアカデミーの真骨頂!😊
参加者さんお一人おひとりの発表タイムです。コトマーケティングの視点(同じ考え方とやり方)で実際に試してみた報告や、今現在、現場で抱えているリアルな課題について発表してもらいます。
みんな真剣に耳を傾けて、自分のことのように考えて、温かいフィードバックを贈り合います。この時間が本当に素晴らしくて、いつも「あぁ、やっててよかったなぁ」と改めて思う瞬間でもあります。
親子の会話から生まれたコトPOPのヒント✨

今回、特にみんなの心をグッとつかんだのが、Mさんの発表でした⚾
Mさんは、愛知県豊橋市にある野球専門店の社員さんで、特にグローブにものすごく詳しい方なんです。700個のグローブをいつでも試せるとあって、日本全国からお客様がMさんのお店のグローブを求めてお店に来られるそうで、ここ最近は、店内にMさんお手製のコトのPOPもたくさん展開されています。
今より野球が上手くなるグローブが見つかる専門店!ヤマモトスポーツはこちらをクリック♪
そんなMさんが、ある日のこと、お店に来ていた親子さんの会話が忘れられなかった、と話してくれました。グローブを探しに来た中学生の男の子と、そのお母さん。
Mさんも一緒にぴったりのグローブを見つけて、さあ、いよいよ購入!という時に、お母さんがこう言ったんだそうです。「こんな高いの買うんだから、頑張るんだよね?」
そのセリフを聞いた男の子は、目線も合わせずに・・・小さく「うぅん」とうなずいただけ。その時の男の子の、なんとも言えない表情が、Mさんの心に深く残った、と話してくれたんです。

この話を聞いた瞬間、参加者さんたちからは、
「あぁー!このセリフ、親ならつい言っちゃうよね〜。子供にとっては、プレッシャーになるってわかってるのにね💦」
「わかるわ〜。中学生なら、このグローブの値段がどれくらいの価値かもわかるだろうし、余計に重たく感じるんだろうなぁ」「Mさん、すごい!そういう会話をちゃんと聴いているんですね!」
なんて、いろんな声が飛び交って、みんなで盛り上がりました。
Mさんの視点の鋭さに、私自身も「さすが!」と感心して発表を聴いていました。
そこから・・・同じような気持ちを抱えている親子はきっとたくさんいるはず!という話になり、
「じゃあ、お母さんに向けて『子供にそんな確認しなくても大丈夫だよ』って伝えるPOPを作ってみるのはどうだろう?」
「いや、むしろ頑張ろうとしている選手自身(お子様)に、そっと寄り添うようなメッセージをPOPで伝えるのはどうかな?」「ヤマスポ神社を作って、そこに絵馬などに頑張る宣言をしたらどうか?」などなど、コト売りでのアイデアがどんどんと広がっていったんです。

コト売りとは、お客様にとって【どんないいコトがあるのか?それが、どうしてできるのか】常にこの『誰に』の部分、お客様が主語(起点)になっていること、お客様には「どんな不(不安・不満・不便)や興味関心事があるのか」をしっかりキャッチして、そこから自分たちができるコトでお手伝いをさせていただく。お客様が知りたい情報を価値として届ける。ざっくりではありますが、このようなイメージです♪

アカデミーでは、お一人おひとりの発表に、たっぷり1時間くらいかけてみんなが自分事の視点に立って話し合います。だから、6時間という長い時間があっという間に過ぎてしまうんです。前回から行ったことやその時のお客様の反応など、事例を共有しながら、次の一手をみんなと一緒に考えて見い出していきます!ある意味、コトマーケーティングの作戦会議のようなものです😊
Mさんの発表だけでも、本当にたくさんの学びと気づきがありました。
実は、今回見学に来てくださった方からも、こんな嬉しい感想をいただいたんです。

皆さんのツキイチの発表からどんどん進化していくコトPOPをご覧になり、
「すごいのを見せてもらいました。皆さんのプレゼンのレベルが高いのにびっくりで、これまでと違った視点でものごとを捉えることができて、とても勉強になりました!」
そう言っていただけて、少しでもアカデミーの価値が伝わり嬉しく思います♪
POP未来図アカデミーのAクラスは、コトマーケティングアドバイザー講座を受けてくださった方だけが参加できる場所なんですけど、「ちょっとどんな雰囲気か見てみたいなぁ」という方は、初回無料でご見学いただけます👀
Mさんのように、普段の何気ない会話の中に、販促のヒントってたくさん隠されているんです。それに気づいて、POPや販促に活かしていくことが、コトマーケティングの面白さなんですよね♪ある意味、お客様との接点からしかPOPは進化することはないというふうに思っています。

まずは人に興味を持つという、アカデミー参加の目的を明確にすることで、接客そのものが変わってきていること、人をみて商売をするという視点が素晴らしいなと思いました。今月もアカデミーの仲間と共に、お客様を喜ばせることが商売の原点なんだということを再認識しながら、次月に向けて取り組んでいけたらと思います。

「うちのお店も、どうやってPOPを作ったらいいのかわからない」「お客さんの心を掴むヒントがほしい!」「お客様に喜んでもらえるお店をつくりたいけど、何からはじめていいのかわからない」そう思っている方は、ぜひ一度、アカデミーへの見学、または、お気軽にお問い合わせくださいね😊
【アカデミー補足メモ✎】
1. 現場での課題構造
◎親の本音
「高いグローブを買う=子どもの本気を応援したい。でも形として”頑張る”と約束してほしい」
◎子どもの本音
「応援はありがたい。でも”頑張る”を強要されるとプレッシャーで素直に言えない」
◎現状の結果
双方の想いはあるのに、表面的な会話が圧力やすれ違いになり、決定打に欠ける → 購入が次回に持ち越し。
2. 参加者からのアイデアまとめヤマスポ神社(野球神社鳥居を作って演出)店内に鳥居をつくり、絵馬や宣言カードを設置し、子ども自身が「自分との約束」を書ける場をつくる。やる気を応援!
→ プレッシャーではなく、自発的な”やる気”を引き出すお手伝い。
◎親の応援スイッチを入れる演出
子どもの宣言姿や絵馬を見て、親の「応援したい!」気持ちを自然に増幅させる。
◎親子会話の吹き出しPOP
実際の会話例をPOP化して、最後は気持ちよく購入できるような誘導にする。
親「こんな高いの買うんだから練習がんばるんだよね」
子(本音)「そんな言い方されたらやる気なくなる…」
→ 「じゃあ、自分で目標書こう!」に繋げる。
◎親子の本音を見える化
「親の想い」「子どもの想い」を分かりやすく提示し、ヤマモトスポーツとしての応援スタンスを明確にする。
◎大谷翔平のマンダラシートやイチロー名言の掲示
成功者の言葉や目標管理法を店内に掲示し、「目標を書き出すことの価値」を視覚的に伝える。
→ 子どもも親も「やることを決めて書く」ことがカッコいい行動だと感じられる。
◎宣言カードの“書きやすさ”支援
例文を用意し、子どもが迷わず書き出せるようにする。
「グローブの手入れを毎日する」
「毎日キャッチボールをする」
「筋トレは欠かさない」
「野球をさせてもらっていること、親に感謝する」
→ これにより、書くハードルを下げ、達成しやすい行動目標が生まれる。
3. コトマーケティング視点でのポイント
商品購入を”モノの取引”から”ストーリーの共有”に変える
単に高いグローブを売るのではなく、「未来の活躍の約束」を売る。
親子の感情の橋渡しをする場づくり
神社、絵馬、目標掲示、吹き出しPOPなど”感情可視化ツール”は、その橋渡し役。
第三者(お店)だからこそ言えることを代弁。圧力をやわらげ、応援ムードに変換するナビ役になる。
