殿様ネギの魅力を発信!コトマーケティングで開花中!『道の駅しもにた』コトPOPで地域を元気にするお手伝い!!
動きだした道の駅しもにた
今年の4月から群馬県下仁田町の「道の駅しもにた」で始まった月イチ、コンサルが伝統野菜を“ただ売る”から“価値を伝える”へと進化させています♪
コトマーケティングが群馬県下仁田町の道の駅を揺さぶり始めているのです(笑)全国的に有名な「殿様ネギ」こと下仁田ネギや、柔らかな食感で知られるこんにゃくなど、地元の特産品が並ぶ「道の駅しもにた」で、月イチの取り組みがスタート。
このプロジェクトのきっかけをくださったのは、私が日頃お世話になっている株式会社プリマベーラの吉川充秀会長。
地元群馬をこよなく愛し、「ここでコトマーケティングを導入すれば、今よりもっとワクワクする場所になるかも♪」という想いがあったようです。まさに吉川会長ならではの着眼点👀
そんな想いがご縁となり、「道の駅しもにた」の代表と駅長との出会いへと繋がりました。プレゼンの場をいただいたのが今年の初めです。
代表と駅長の「よし、やってみよう!」という力強い決断のもと、わたしの挑戦も走り出しました!
モノ売りからコト売りへ──“価値”を伝えるPOPづくり
「道の駅しもにた」の店内を初めて訪れた時、おっ!これはやればやるほど成果に繋がるな!と確信したと同時に、正直なところ少しもったいないなとも思いました…。
全国的に知名度のある下仁田ネギや、特産のこんにゃくをはじめとする魅力的な商品がズラリと並ぶ一方で、おそらくPOPは業者さんがもってきたものや、商品名・価格のみのものがほとんど。
「もっとこの土地ならではの物語や商品の価値を伝えられたら、お客様が買う理由もグンと増えるはずなのに…!」そう感じました。
全員参加で本気の大改革♪
そこで最初に取り組んだのが、スタッフ全員がコトマーケティング(コト売り=価値の伝え方)を理解し、「お客様にどんないいコトを届けるとお役に立つのか?喜ばれるのか?」を考える場づくりからはじまりました。
全員で取り組むことに意味がある!という駅長のお考えを第一優先に「単なる値札=モノ売り」を超えた価値が伝わるPOPを生み出そうと、チーム全員で2班に分かれて学び、手を動かし始めたのです♪
駅長が仕掛ける“POP革命”──「頭を殴られたような衝撃」が起点に
このプロジェクトのキー・パーソンは駅長です♪コト売りを受講したあと「頭を殴られたような衝撃を受けた!これからの可能性しかない!」と表現されるほど、コトマーケティングの考え方に深く感銘を受けられました。
それ以降、POP作りを全面的にバックアップ!ペンや画材・文房具を山ほど(売るほど)揃えてくださり、
みんなも楽しみながら取り組めるようにと「道の駅が文房具屋さんになっちゃうんじゃない?」という冗談が飛び出すほどの準備ぶりです(笑)
現場ではこんな“黄金パターン”が定着しつつあります。
- パート・社員さんがPOPの下書きを描く
- 私がみなさんの下書きをチェックする
- POP作りが得意な駅長が清書する
このサイクルを回すたびに、スタッフ全員のスキルが上がり、POPのクオリティは右肩上がりです♪まるで職人が腕を磨くように、精度の高いPOPができています。
ちなみに駅長は男性ですが、とても優しい字を描かれます。筆ペンをつかって、商品やサービスに合わせた色遣いがなんとも温かみがあって、美的センス抜群なのです。めずらしい逸材ですよね♪
実績が物語る「コトPOP」の威力を発揮!!
プロジェクトが進む中で、成果は数字とお客様の声に現れました。コトPOPを導入した商品の売上は平均で150%増!中には400%アップという驚異的な伸びを示したものもあります。群馬県の焼きまんじゅうです♪
駅長からは、嬉しいエピソードも飛び出しました!レジでお客様の女性から「ここはPOPが面白いですね!読むのが楽しくて、つい商品を手に取っちゃいました」と直接声をかけられたのです♪
繁忙期でゆっくりお話を伺えなかったそうですが、「POPがあるからこそ会話がひろがる」そんな手応えを、駅長も初めて実感したと嬉しそうに語ってくれました(*^^*)
ほかのスタッフさんからも、「お客様との会話が圧倒的に増えた」という声が続々と。POPがきっかけになり、最近はお客様とのコミュニケーションが以前より格段に増えたと教えてくれました。
POPがたくさんあって、楽しい売り場は、滞在時間に比例して売上も伸びていきますね♪良い循環が生み出されています!!
課題にも挑む──不作や食べきれない問題を“組み合わせ”で突破
もちろん、順風満帆というわけではありません。今年は下仁田ネギの不作で、例年約1万箱ほど出荷できるところが約6,000箱の見込みに💦…さらに高齢のお客様からは「ネギばかりたくさんもらっても食べきれない」という声がちらほらと。
コトマーケティングの視点でいろいろと情報収集をするとこんなことに気づきだします。同時に、お客様の持つ興味関心事・不安・不満・不便に感じていることへのアプローチができるチャンスでもあります。
そこでみんなで頭をひねりました(汗)下仁田ネギと特産品のこんにゃく、さらには下仁田の地域限定商品を組み合わせた新たなセット商品3種類を考案。これらを”コトPOP“で伝えていこうという方向で決定しました♪
「贈る人」も「もらった人」も喜ばれるコトに一点集中して売り場を作っていきます。この視点でできることを考えていると、あっという間に時間が過ぎていきます。このように課題をチャンスに変えようと動き出しています。
今までだったら、不作だから仕方がないと・・・打つ手がなかったのかもしれません。
コトマーケティングが描く未来──地域全体の活性化へ
今回の取り組みを通じて、改めてコトマーケティングの可能性を実感しました。POPは単なる販売ツールではなく、店舗全体の運営、そしてお客様とのあたたかな交流を生み出す“仕掛け”になり得るということでした。
「道の駅しもにた」の今回の挑戦は、地域の活性化からはじまり、特産品が自分たちの誇りとなる一歩になるかもしれません。この経験を他の道の駅や地域、店舗にも少しずつ広め、コトマーケティングの考え方を共有していきたいと思います。
美味しい発見♪
最後に、私自身の“美味しい”発見をひとつ。群馬入りの前泊時、地元のお店で「刺身こんにゃくと焼きネギ」をいただきました。透明感のあるつるんとした食感のさしみこんにゃく、とろとろの甘く香ばしい下仁田ネギ。その美味しさは、私の中の「こんにゃく&ネギ」のイメージをいつもひっくり返してくれます(笑)
地域の特産品が、もっと多くの人に届けられるよう、私たちはまだまだ走り続けます(*^^*)
次回のご訪問は、どのようなPOPが誕生し、そこからどんな笑顔が生まれるのか―――今からとても楽しみです♪
群馬県甘楽郡下仁田町馬山3766-11